選ばれ続けるモールを作るために、
長期的な視野に立ち、あえて険しい道に挑み続ける。
イオンモール株式会社
イオンモール名取ゼネラルマネージャー
八幡 啓渡Keito Yahata
2015年 入社キャリア
- プロフィール
- 2003年にイオンイーハートに入社。営業部で店長を経験した後、経営企画部で洋食店の新業態プロジェクトに携わる。2013年、公募によりイオンモールへ出向。活性化マネージャーとしてイオンモール沖縄ライカム、イオンモール熊本の増床活性化などに携わった後、福島県のイオンモールいわき小名浜でゼネラルマネージャーを経験。2022年から宮城県名取市でイオンモール名取のゼネラルマネージャーを務める。

飲食店事業から不動産事業へ
キャリアチェンジ。
プライドを捨て、
がむしゃらに駆け抜けた。
飲食店事業を展開するイオンイーハートに新卒で入社し、飲食店の運営や企画・開発に携わっていました。転機が訪れたのは、入社から10年が経った頃。ショッピングモールの開発・運営や不動産事業を展開するイオンモールへの出向の公募があり、異分野に挑戦して更なるキャリアアップがしたいと考えたのです。当時私は、最年少で営業部長を任せていただき、多くの店舗と部下を統括していました。そんな中で、デベロッパーという全く畑違いの仕事への挑戦。迷いもありましたし、上司に報告する際にもきっと反対されるだろうと思っていました。ところが、上司は即座に「挑戦した方がいい」と背中を押してくれたのです。イオングループに流れる、チャレンジという企業DNAを改めて実感しました。
出向後は、部長ではなく一担当者として再出発です。仕事で使う言葉も違えば、商圏の知識もない。それでも自分で決めた道。「出向して良かった」と思えなければ意味がありません。プライドを捨てて、まずはイオンモールの社員の皆さんからの指示に従って仕事をしてみようと心に決め、最初の一年はがむしゃらに仕事をしました。一年ほど経つと、イオンモールのビジネスモデルへの理解も深まり、仕事の意義ややりがいを実感できるように。2年後には転籍し、現在はイオンモール名取のゼネラルマネージャーに就いています。

シビアな交渉も部下に任せ、
成長へとつなげる。
頼もしく育っていく姿が、
自分のことのようにうれしい。
ゼネラルマネージャーの仕事は、お客さまに楽しんでいただける店舗をつくる「営業」部門と、モールの更新工事などによって施設を維持・管理する「オペレーション」部門の双方を管理することです。モールの増床や設備投資といった活性化の計画立案や商談などさまざまな仕事がある中でも、特に難しいのが専門店さまとの交渉です。誘致に向けた商談もありますが、移転・退店のお願いや、賃料交渉といったシビアな局面も多々あります。準備に準備を重ねても、社会経験の豊富な方を相手に思いを伝え、納得いただくまでには難航することもあります。
また、私自身が一人で交渉を進めるだけでなく、交渉できる部下を育成することも重要です。改装や移転の依頼時には、担当者自ら交渉先企業の調査や提示条件の決定をしてもらい、資料作成などの準備から専門店さまへの説明、条件提示までを任せています。若手の営業担当者にとって、自分の親に近い年齢の方を相手に交渉するハードルはかなり高いはず。しかし、シビアな場面も経験しなければ成長できません。最初は会話もままなりませんでしたが、回数を重ねるうちに準備する資料の精度が上がり、会話も滑らかに走るようになっていきます。その結果、専門店さまに納得いただけた時は自分自身のことのようにうれしく、また成長した部下の姿を頼もしく感じています。


経験も年齢も関係ない。
会社の期待を正面から受け止め、
高いハードルを自らに課して
完走する。
イオンモール名取に着任してからは、モールのリニューアルに注力しています。プランの作成段階では、方向性や誘致する専門店、導入する設備、投入する資金など、リニューアルにかかる全ての決定を担います。イオンモール名取は大きな利益を創出する旗艦店としての位置づけです。そのリニューアルを、転籍からまだ10 年弱の、ゼネラルマネージャーとしては若手の私に任せてくれるということはきっと「思いきってやれ」ということ。その会社の期待に応えるべく、プランには、私がやるべきと判断した施策を入れ込んだ、大きな投資計画を立てました。
当然、投資するからには利益も出さなければならず、ハードルは上がります。しかし、楽な道と難易度が高い道、どちらかを選ぶなら、私は難易度の高い道を選びます。10年後もお客さまに選ばれるモールをつくるには、予測が難しい中長期の目線で考える必要があります。今、見通しの良い楽な道を選んでしまえば、数年後には見向きもされないモールになってしまうでしょう。リスクを背負ってでも、攻略の難しい道を選ばなければ。その想いで、商圏の調査や専門店への事前交渉、関係者とのコネクション構築など、前準備にも奔走しました。そうして完成した渾身のプランが経営会議を通り、自分が思い描いてきたことが現実のものとなりつつある今、大きなやりがいを噛み締めています。

部下を大きな心で受け止め、
難易度の高い仕事にも
思いきり挑戦できる環境を
作りたい。
これからも私は、モール開発や海外勤務など未経験の仕事にもチャレンジし、知識や経験を積み上げたいと考えています。そして、大きな心を持つ人間に成長したい。尊敬する上司たちがこれまで私に仕事を任せてくれたように、私もまた大きな心で部下たちに仕事を任せ、彼らの成長を促したいからです。今思えば、上司はいつも見守るだけで、手を貸してくれるのは本当のピンチの時だけでした。失敗を恐れず、難易度の高い道に思いきり挑戦できる環境を作ることが私の役割。その挑戦の先に埋まっている宝を、部下たちに掘り起こしてほしいと願っています。
また、イオンモールは今後も、行政と密に連携をとり地域活性化に貢献することが大きな役割になると考えています。私もイオンモール名取に着任した当初から行政との連携を大切にしてきました。モールの今後10年を見据えて市長とも議論を交わし、包括連携協定を締結。リニューアル後のモールには、市が運営するお子さまの遊び場を設けて子育て世代を支援するほか、モール内でイベントの共同開催なども計画しています。人口減少が進む中でも子育てや保健・福祉などさまざまな分野で緊密に連携することで、暮らしのハブとなり、地域のインフラを支える場所にしたい。それが地域の方々の幸せとイオンモールの成長につながると考えています。
※本ページに掲出の内容は取材当時のものです。
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