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Z.Kun

膨大なデータに価値を見出し、隠された「宝物」を見つける

イオン株式会社 データイノベーションセンター
シニアデータサイエンティスト 2021年入社

趙 堃

イオングループというデータの「宝の山」

2021年3月に発足したデータイノベーションセンター(DIC)は、イオングループのさまざまなデータを横断的に活用し、新たな価値の発見やグループ各社での活用につなげることをミッションとしています。イオンはスーパーマーケットなどリテール事業の印象が強いかもしれませんが、イオンカードやイオン銀行、ドラッグストアのウェルシアにイオンペットやイオンシネマなど、非常に幅広い業態があり、それらの利用データが集まる「宝の山」です。幅広い事業を持つ総合小売企業は他にもありますが、お買い物だけでなく金融機関のデータ、ヘルスケアデータまで包括し、それらを結びつけて分析ができることがイオングループ独自の大きな強みです。

データサイエンティストにとって、そんなイオングループのデータを横断的に扱える環境は非常に魅力的。DICの取り組みは業界的にも大きなインパクトがあります。私自身、グローバル企業の基礎研究所や経営コンサルティングファームで、さまざまな企業のデータ活用の課題に対してAIモデルを用いた分析に取り組んできましたが、自社で膨大なデータを扱えるイオングループの環境に惹かれ、立ち上がったばかりのDICに組織作りから携わることになりました。

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より精緻なAIモデルの構築が、これまでにないサービスや商品につながる

データを持つ各グループ企業には、さまざまなニーズがあります。お買い物履歴やクレジットカード利用履歴、イオン銀行の利用履歴などデータが揃っているからこそ、高度なAIモデルを構築し、お客さまの行動や好みに基づいたレコメンド機能や販売機会の創出につなげることが可能です。また、ヘルスケアのデータと連動し、病気のリスクを予測することができ、健康管理に役立つヘルシーな食材の提案が可能になります。更に実店舗と連動し、食材のクーポン配信や自宅への配達など、よりお客さまに密着したサービスも考えられます。自社商品の企画においても、様々な属性を持つお客さまの購買履歴と、ソーシャルメディアから抽出した最新のトレンドを組み合わせることで、ヒット商品を開発するためのヒントを生み出すこともできるはずです。

グループにはさまざまな可能性を秘めたデータを持つ企業がありますが、それらのニーズに応えるだけに留まらず、私たちの方から分析に基づく効率化やコスト削減などを提案し、能動的な価値提供も行っていきたいと考えています。データサイエンティストとしては、イオンのデータを活用して実現したいことがたくさんあります。事業会社からの興味深い要望も多い中で、いかにそうしたアイデアを形にできるか。やれること、やりたいことがたくさんあるのが悩ましいですね(笑)。

膨大なデータに価値を見出す優秀な人材が揃う組織

データ分析を通して、ニーズを把握したサービスを提供することができれば、お客さまにとっては生活がより便利になるというメリットがあります。私たちにとっても、日常のあらゆる場面にまつわるデータを扱うことができ、その分析ができる喜びは計り知れません。AIのアルゴリズムを組むためにも、まずは大切なのはデータです。各種データを突合してお客さまの潜在的なニーズを見つけることは、数兆円規模の成果につながる可能性を秘めています。その点でも達成感が大きいですね。

そんな「宝さがし」に取り組む私たちDICのデータサイエンティスト職は、全員が経験者採用で外部から登用されております。ベンチャーのような自由な雰囲気の中で活発に議論をしており、それぞれ事業会社からの相談に乗りながらも、「データを使ってやりたいこと」が明確にあることがメンバーの特徴です。優秀な人材がそろっている組織ですが、データに対する探求心、「この膨大なデータから宝物を探そう」という気持ちがあることを何よりも大切にしています。イオングループのデータに価値を見出していただけるサイエンティストとともに、この新しい組織を作り上げていきたいですね。

※掲載記事の内容は、取材当時のものです。

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