私たちイオンスマートテクノロジー（AST）は、イオングループのデジタルシフト戦略を具現化するために2020年に立ち上がった会社です。イオンのITインフラを担い、グループ各社の連携を通して、お客様に新たなサービスや価値を提供していくことを目指しています。私が管掌するDX推進ディビジョンは、店舗業務のデジタル化を中心とした企画を担当しており、携帯端末でリアルタイムに在庫確認や発注が行える「モバイルアシスタント」や、店舗情報を比較し経営判断を行えるダッシュボードなど、従業員向けシステムを提供しています。

他にも、ASTはポイントや支払い、店舗情報などのサービスを提供するグループ共通のプラットフォームとなるアプリ「iAEON」をリリースしており、従業員向け・お客さま向けのそれぞれの領域で、さまざまなサービスを拡充しています。今後は、オンラインでの処方予約機能やネットスーパー機能、商品バーコードをスキャンして決済ができる「レジゴー」機能などを追加していく予定です。

私たちのミッションは、朝起きてから眠るまでイオンが身近にある密着度の高い世界を実現し、イオンを中心とした「生態系」をつくること。そのために、グループの機能会社という枠にとどまらず、イオンの内部で生まれた「モノ」「コト」「サービス」を外部にも広げていくというビジョンを描いています。

データやビジネスのプラットフォームを土台に、″柔軟に機能を追加できるフロント部分″を実装すること。その先にASTが目指す未来像の一つは、リアル世界に貢献し「地域の生態系」ともいうべき地元企業や商店街を活性化することです。物流・キャッシュフロー・商品という小売業に欠かせない三つの流れを自分たちで作り上げることができるのがイオングループの強みであり、地域の商店にも私たちのビジネスロジックを固めた「イオンスマートプラットフォーム（ASP）」として提供することで、支援が可能になります。今後、メタバースなどのテクノロジーが登場し、お客さまと接するフロント部分が多様化していく中でも、プラットフォームを持つことが強みになるはずです。

その中で、私たちのディビジョンはあらゆる業務のDXを推進するため、小売の業務に精通し、モバイルアシスタントやネットスーパーといった各フロント機能のプロダクトオーナー（担当者）となれるメンバーを必要としています。私の部隊は現在9名で、6名のプロダクトオーナーが活躍しています。イオンの事業会社でコールセンターを担当していた方から中途入社の方までさまざまです。技術以上に小売や業務に詳しい方が活躍いただける環境ですね。世界中のソリューションを活用できること、先端技術に触れてスキルアップできる環境がASTの魅力です。いまこそ、小売業の未来を一緒に作っていきましょう。