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TSUYOSHI MORI

森 剛
イオン株式会社
IT戦略チーム IT改革プロジェクト担当

カナダの大学で輸送およびロジスティクスについて学び、2006年イオンに入社。物流センターの業務改革に携わり、2009年からはイオングローバルSCMでRFID個体資産管理プロジェクトのPMOを担当。2014年10月、グループ公募でイオン Eコマース事業開発プロジェクトチームへ異動。グループのEC商品情報標準化を担当後、2016年9月よりIT戦略チームへ。※内容および社員の所属は取材当時のものです。

カナダの大学で輸送およびロジスティクスについて学び、2006年イオンに入社。物流センターの業務改革に携わり、2009年からはイオングローバルSCMでRFID個体資産管理プロジェクトのPMOを担当。2014年10月、グループ公募でイオン Eコマース事業開発プロジェクトチームへ異動。グループのEC商品情報標準化を担当後、2016年9月よりIT戦略チームへ。※内容および社員の所属は取材当時のものです。

物流とITの知見を活かし
グローバル企業に負けない
イオン独自のインフラ基盤を構築する。

既存業務の効率化を超えて
システムとの融合で物流を
変える。

私は中国人と日本人のハーフで、8歳の時に日本にやって来ました。小さい頃から国際関係の仕事に興味を持っており、高校を卒業した後はカナダに留学。中国、韓国、メキシコ、インドなど、さまざまな国の人と交流し、自分とは違う価値観を学びました。当時、これからグローバルで発展するものは何だろうかと考えてたどり着いたのが物流の仕事です。いくらITや技術が発達しても、モノを運ぶという仕事は絶対になくなることがありません。そこで、私は大学で輸送やロジスティクスについて学び、卒業後は全国および海外に事業を展開しており、物流のスキームを変えられる可能性があるイオンに入社しました。
入社後はSCM改革部に配属され、物流センターの業務改革として、倉庫の適正在庫予測などを担当しました。SCMのあり方を変えようと奮闘していましたが、そこで薄々分かってきたのは、既存の業務の効率化だけでは物流の改革は為し得ないということです。物流とシステムとの融合を考えなければ、真に物流を変えることはできないと考えるようになりました。

大型プロジェクトの
成功を経て
BtoCの事業分野へ挑戦。

物流とシステムの融合をめざし、入社4年目からはイオングローバルSCMの一員として、物流センターにおける台車資産の個体資産管理プロジェクトでPMOを担当しました。私は業務調査に始まり、システムの企画、現場への運用の説明、システムの導入展開、保守管理などすべての工程に携わり、十数億円規模の大型プロジェクトをグループ全国の常温センターにおいて展開・導入することに成功しました。物流業界において大規模な導入事例となり、有名な専門誌での掲載や展示会などでの講演も行いました。
プロジェクトが一段落した後、次に何に挑むべきだろうかと考えていた時に、世の中で台頭していたのがECです。それまで携わっていたのはBtoBの物流なので、相対するお客さまは店舗でした。しかし、ECはBtoCのビジネスなので、実際に商品を購入するお客さまと相対することになり、異なる物流の仕組みが必要とされます。しかし、これから絶対に挑戦しなければならない事業分野だと考え、公募制度を利用してイオン株式会社に異動し、EC事業開発やネットスーパー改革に携わりました。このような時、自分の考えの変化に応じてキャリアパスを描き直す手段がイオンには豊富ですね。

グループ標準化として
情報基盤を整備。
今後はAIなど
先端テクノロジーの研究も。

イオンがBtoC事業を本格化していくうえではさまざまな課題がありました。たとえば、商品情報の規格が各社で統一されていなかったため、売れ行きを分析するにもデータの集計に膨大な労力がかかってしまっていました。従来のように各社が別々に事業を行っているのであれば問題なかったのですが、グループとして一体となったECを推進するためにはやり方を大きく変える必要がありました。そこで、私たちはグループ標準化プロジェクトとして統一のルールを定めることで、グループ各社が情報を共有できることを目指しました。グループ全体の戦略を司るイオン株式会社だからこそ、取り組めた事例だと思います。
現在はIT改革プロジェクト担当として、あらゆるITの活用を考えるようになりました。各事業会社もITに取り組んでいる今、私たちの役割はグループ全員が享受できる情報のプラットフォームを整備することです。今後はAIなどの新しいテクノロジーを活用した施策も生まれるはずなので、その時の調査研究やラボ的な役割も、これから私たちに求められるのだと考えています。これからイオンに入社される方々にも、このような新しい分野にはどんどん挑戦してもらいたいです。

国を超えたシームレスな
買い物を実現。
グローバル企業と戦うために
何が必要か。

現在は誰もがスマホを持ち、スマホで気軽に買い物をする時代です。しかし、スマホでの買い物もまだ日本国内に限られており、海外に対して開かれているとは言えません。イオンは日本だけでなく、海外でも店舗を展開している会社なので、日本にいながら海外の商品が手軽に買える、あるいは海外から日本の商品が買える、というような買い物のあり方を実現したいです。まさにイオンに身を置いているからこそ挑戦できることだと思います。
そのためには、どうやって商品を仕入れ、どのようなネットワークでお客さまのもとに運ぶか、そのバックグラウンドの仕組みをどう構築するかという、物流とIT両方の視点が求められます。まさに私の経験が活かせる分野だと思いますし、今、そのようなインフラを構築しておかなければ、いつかは他のグローバル企業に負けてしまうという危機感も持っています。グローバルな観点から見ても、他社より優れたインフラ基盤を構築し、イオンのデジタルシフトを支えていきたいです。

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