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HUANG ZHENYU

黄 振宇
イオン中国
IT本部・CRM推進部 マネージャー

環境学研究科国際協力学専攻修了。2009年イオンリテールに入社。イオン浦和美園店にて農産部門を経験後、イオン株式会社秘書部に出向。翌年、社長室に配属。2011年12月、副社長付としてイオン中国本社に出向し、華南エリアのイオン各社の統括業務を補佐。2015年5月よりCRM&O2O部への異動をきっかけにして、マーケティング部も経験し現在に至るまでデジタル関連業務に携わっている。※内容および社員の所属は取材当時のものです。

環境学研究科国際協力学専攻修了。2009年イオンリテールに入社。イオン浦和美園店にて農産部門を経験後、イオン株式会社秘書部に出向。翌年、社長室に配属。2011年12月、副社長付としてイオン中国本社に出向し、華南エリアのイオン各社の統括業務を補佐。2015年5月よりCRM&O2O部への異動をきっかけにして、マーケティング部も経験し現在に至るまでデジタル関連業務に携わっている。※内容および社員の所属は取材当時のものです。

イオン中国におけるデジタルシフトの推進。
IT出身ライバルの登場
イオンが待ったなしの改革へ。

地元・広州で親しまれる
イオンへの恩返しから、
夢への挑戦。

私の出身・広州には、中国大陸で最初のショッピングモールであるジャスコ天河城店があります。地元でのジャスコの印象は、「良い商品がある」「先進的」というイメージ。郊外の立地でしたが、地下鉄が通るにつれ、次第に繁華となり、今でも広州市民に大変親しまれています。また、私は2007年からの2年間、イオンのスカラシップ制度を利用し日本の大学院に通い、勉学と研究に専念できました。奨学金には入社前提の制約はなかったのですが、恩返しをしたいという気持ちをきっかけにして、入社を志望し新しい挑戦に挑んだのです。
 入社3年目の時、イオンが「アジアシフト」の政策方針を打ち出した際、「イオン中国本社出向」という辞令を拝受し、実務経験がまだ浅い自分には不安があったものの、語学力と柔軟性を持って、副社長を補佐し激務に没頭しました。これをきっかけにして、自分のキャリアにはデジタルという新天地を拓けました。

イオン中国事業
デジタル基盤の構築
デジタル化推進への加速。

現在の私の責務は、イオン中国事業のデジタル化の最前線を走りグループ各社の進化を促進すること。具体的な業務を挙げると、電子会員基盤の整備およびスマホ決済との連動、電子クーポンなどデジタル販促の推進、データ分析ソフト(BI)の導入による迅速な販売データ分析を通して精確に会員販促を行うという業務体系づくりの業務を担っております。劇変している競争環境を目の当たりにしながら、危機感を感じ、常に「走れ、走れ」と自分に言い聞かせて、率先的に問題解決に取り組んでいます。成功と失敗を繰り返しながらも、問題を一つ一つ解決して大変充実しています。
イオン中国全店舗へのスマホ決済導入の事例を挙げると、スマホ決済の導入を始めた2015年12月当時、イオン中国におけるスマホ決済の割合はまだ5%程度でしたが、積極的な販促商談や各社への指導強化などを通して、2018年1月の段階では55%になりました。スマホ決済と言えば黄だと言われるほどの自信を持っていますよ(笑)。このように、取り組んでいる業務が少しずつ進歩となり、仕事の醍醐味を味わえます。

「守りのIT」から
「攻めのIT」へ。
何のためのITかを
考えなければならない。

今でこそデジタル化の最前線に挑んでいる私ですが、もともと2015年にCRM&O2O部に配属されるまで、ITの知識はほとんどありませんでした。そんな私がプロジェクトリーダーに任命され、一連のプロジェクト管理をゼロベースからスタートし、1年半かかる予定のプロジェクトを9ヶ月で完遂させました。その成果が認められ、私の部門はイオン中国事業のデジタルシフト主導部門として増員し、1人から8人までに発展してきました。
 IT本部という名前ではありますが、ITのためのITではなく、あくまでも業務のためのITであるべきだと私たちは考えています。ですから、ITの専門家でなくても、ITに携わる意義はあると思います。
ITによってコストを削減しようとするのが「守りのIT」だとすれば、中国やアメリカではアリババとアマゾンが筆頭とする多くのIT企業は各分野において、新しい情報技術サービスを絶えなく開発・応用し、ITによって新しいマーケットを獲得しようという「攻めのIT」が勢いを増しています。新興IT企業が「攻めのIT」によって成功を得ている今、私たちも「守り」のままではいられません。デジタルシフトに向け、全社的に意識改革をしなければならないと考えています。

IT企業が小売に進出。
イオンの強みを
活かして戦おう。

近年、中国では大手IT企業による小売企業の買収・提携が頻発し、小売分野に進出する姿勢が目立ち、これからはIT企業との競合は避けられないと思われます。彼らは真新しい視点と技術を用いて伝統的な小売理論にこだわらず、斬新なビジネスモデルを構築しています。「イオンも変化しなければ終わる」という切迫な危機感が迫っており、イオン全体の意識改革は待ったなしです。
 しかし、サプライチェーンやワンストップショッピングなど、イオンの強みはありますが、どれほど巨大なモールでも、品揃えの数ではネットには勝てません。今後は“モノ”から抜け出して、デジタルを融合した価値でキッズ教育や遊園地などの新しい“コト”を作る必要があるでしょう。イオンは小売のイメージが強いと思いますが、これからの新しい人材像として、母国語/外国語/数字的言語/プログラミング言語が分かるマルチ人材が必須となるので、ぜひチャレンジ精神を持つ有志の方々にイオンのデジタル推進に加わっていただきたいと思います。
 私の座右の銘に「毎日の奇跡を、人生の軌跡に」という自創の言葉があります。日々奇跡を起こし、人生の軌道に跡を残したいという意味で、自分が日々に創り出した小さな「奇跡」がイオンの軌跡になるように日々の仕事を精進しております。そして、自分が中国人としてのダイバーシティーを自覚し、日中友好の架け橋になり、そして持続可能な環境社会の実現に微力を尽くし、良き「グローカル」市民として貢献できるよう、日々心がけております。

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